1,000本ノック

土曜住宅学校 第2講の講師は長谷川豪さん

私にとって大変刺激的な講演内容だった。

設計を立体的に考える
 もちろん、当たり前のことだが、お話を伺って改めてそう感じた。
 身体感覚を大切にされながら、外部環境と立体的にどうつながるかを考え抜いている。
 完成したとき、自分の身体感覚ではどう感じるのだろう。
 そんな場所が家のそこここにある。
 計画段階からどう感じるかが楽しみになってくるのではないか。

公と個のバランスを考える
 住まいはプライベート空間。
 法律さえ守れば、何でもありといった建物や町に対して閉ざした建物も多い現在。
 半公共的な空間を創り出すことで
 住まい手が建物だけでなく町も含めていとおしくなる。
 併せて、ご近所の方にとっても受け入れやすい建物になっていくように感じた。
 いまの世の中、
 公と個のバランスが崩れている、
 個が強すぎると感じている私としては、大変興味深い。

 この半公共空間は長谷川さんの想定外の住まい方を生み出す。
 これこそ設計冥利に尽きると感じているとのことだった。

こうした建築を実現するために行っていることが
1,000本ノックならぬ 1,000の模型作成。
もちろん、1案件に対してである。
「1案件1年考えるとすると1日3個で1,000個以上になりますね」
当たり前のようにお話しされていた長谷川さん。
100個くらいでは自分が良いと思ったものを越えられない。
それ以上のものを生み出そうとするとき、
この1,000本ノックが重要な手法になっているとのこと。

外装材は住まい手を外部環境から守るための道具。
同時に、半公共空間に使われることも意識しなければならない。
雨とい・屋根など外部に使われる製品を提供してきた会社として
何かお役に立てることがあるのではないかと感じた。
 *その何かが残念ながら見えなかったが・・・

長谷川さんが手がけた建物を是非見てみたい。
依頼された住まい手にも是非会ってみたい。
そう強く感じた。

“1,000本ノック” への4件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    住まい手、作り手、描き手すべて関係なく、すべての事柄において「責任」のありかを各々に確認しておくことが、今後の建築に必要だと思います。
    ヒエラルキー(上下関係)も必要ないですし、、、。
    そんな意識があって、持ち上げちゃうから「住宅のある風景」が乱れてしまうのではないでしょうか。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    飯田さんコメントありがとうございます。
    持ち上げすぎですか・・・・・。解るような気もします。
    「住宅のある風景」ということからすると、
    そもそも地域のコミュニティーが崩壊してしまっていることも問題だと感じています。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    タイトル : こんにちは
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