雪や凍結の関係から雨といをつけないのが当たり前。
そんな北海道で雨といの資料請求が来るようになってきた。
現状を把握するために丸2日間、札幌市、伊達市、室蘭市を廻った。
判ったことは
雨といのある本州よりも雨のみちについて考えた住まいづくりが行われいるということ。
雨といをつけないことで発生する雨だれ(雨のみち)を前提に住まいの設計を考えている。
・出入口(玄関など)の切妻にして人の出入り側の雨だれを防ぐ。
・屋根に雪のある時期、高断熱高気密の住まいでも、晴天時は雪が溶けて流れ出す。
夕方になるとその雨水が凍って滑りやすくなり、お年寄りが怪我するケースも。
犬走りなど雨の浸透にも配慮が必要。
・下屋を設けると2F屋根からの雨だれで音や外壁の汚れが問題になる。
・木製デッキやバルコニーには雨だれが落ちないよう屋根形状に配慮が必要。
雨といがないからこそ、考えなければならないことも多いようだ。
今回、アポイントがないにも関わらず、快く面談いただいた方から貴重な情報を得た。
その一人は リプラン の 津田さん
北海道で真摯に家づくりに取り組む建築家工務店を紹介する会社。
今回、伺った設計事務所や工務店からの評価も高い専門誌です。
今年4月のビックサイトで行われた展示会でお会いしただけだったが、
雨のみちについて語ったことが印象に残っていた様子。
来年から、地元の建築家と住まい手を結びつける
北のくらしデザインセンターをオープン。
建築家と住まい手の敷居を下げ、良い住まいづくりにつなげていきたいとのお話でした。
こうした活動の中で、当社もお役に立てればと思います。
もう一人は 室蘭工業大学 の 鎌田紀彦先生
以前、ドイツのエコ建築ツアーでご一緒するなどになり、
その後一度研究室を訪ねて以来の訪問。10年ぶりくらいか?
授業が終わるのを待たせていただき、1時間程度お話を伺うことが出来た。
北海道には雨といが必要だという話や氷柱や雪対策について様々な情報を頂くことが出来た。
南の島の靴売りの話はご存じの方も多いと思う。
*靴を履く習慣がないから売れない と考えるか
靴の価値を理解して貰えれば、市場が創造できる と考えるか
今回の訪問で雨といの提供できる価値が充分あると理解できた。
新たな市場として取り組んでいきたい。