ノーブレス・オブリージ

東京青年会議所の11月例会
「市民全てのノーブレス・オブリージ ~自分なりの社会貢献第一歩~」
に参加。
*フランス語でnoblesse oblige 「高貴な義務」と訳されている。

基調講演は、緒方貞子さん
グローバル化社会になり、国境を越えた様々な関わりが増える中で
国家の安全だけでは守られない人々が出てきている。
「人間の安全保障」
という新たな概念で世界の平和を考えていかなければならない。

国連を始めとする様々な世界規模の組織はできてきているが、
国連加盟国200近いメンバーの意見をまとめ
実行していくことは決して簡単なことではない。
グローバル化の中で日本国だけでは生きてゆけない現在、
国としての社会貢献ももちろん大切だが、
日本人一人一人が社会に貢献する行動を起こすことが重要とのこと。

理事長との対談の中で
これまでの国連関連等の仕事については、
自ら望んだものではなく、
ましてや「社会貢献しよう」と思って行ったわけでもなく、
その時頂いた役割から
一つ一つ行動してきた積み重ねとして現在があるとのお話でした。
高貴な義務などと貴高く捉えることなく、
まずは電車の中でお年寄りに席を譲るなど、
目の前にある気づきに対して行動する
それを積み重ねていくことが大切、とのことでした。
またPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)
に注目されているそうです。

続いて、元横浜市長の中田宏さん
壇上で、スクール形式というユニークな講演。
壇上の生徒達と共に一緒に考えながらお話を伺いました。

誰でも、誰かのために役立ちたいという思いは持っている。
小さな事で良いので一人一人のできることを他人のためにすること。
行動することが大切。
学食で注文した食べ物を残さない。
ご飯が多ければ最初から半分にしてもらう。
そんなことからスタートすれば良いとの話でした。
また市長の経験を踏まえ、
みんなの役立ちたい気持ちを
うまく引き出すしくみ(システム)を考えることも必要だとのこと。

一日一善の積み重ね   そんなことを感じた例会でした。

私が東京JC現役時代の2002年4月。
ニューヨークに緒方さんから
ビデオレターをいただくために訪ねたことがあります。
9.11のあった半年後でもあり、2時間近くお話を伺うことができました。
国境を越えた民間交流が大切である。そんなお話でした。
他人任せにするのではなく、一人一人が主体性を持って行動すること。
そんなことを思い出しました。

なお、その際同行してくれたメンバーのひとりが今年の理事長です。

“ノーブレス・オブリージ” への2件の返信

  1. SECRET: 0
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    何てすばらしい内容の例会でしょう。
    私もぜひ拝聴したかったです。
    内容をご報告して下さって嬉しかったです。
    今後も詳細なレポート、期待していますね。
    緒方さんは、日本女性の誇り です。
    知性と、強さに裏打ちされた優しさの象徴。
    目の前の気づきへ対する第一歩。 いいお言葉ですね。
    とかく理論だけで頭でっかちになるものです。
    「何を言っているか」でなく、「何をしているか」が重要ですね。
    中田市長、さすがの講演ですね。
    自主的な行動を引き出すしくみ、その実際を紹介して下さっていましたか? 実話ほど面白いものはありません。
    「人の役に立っている」ことこそが生きるパワーになると聞きます。
    その喜びを知った人は、周りの人々を感化します。
    そんな連鎖を感じるこのごろです。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    あきさんコメントありがとうございます。
    仕事は仕える事と書きますが、人の役に立つことがであるべきです。
    一人一人が日々そんなことを感じながら仕事が出来るようにしたいですね。

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