続いて昼食会場にて蒸散の実験を行いました。
千葉大学の松岡先生(専門は生物環境気象学)が子どもたちに実験の説明をしています。
*ご自宅はOMソーラー住宅。2000年に建てられたとのこと。
施工は岡庭建設さんでした。
街並みづくりや温熱環境に関心のある方は、住まいにもこだわっていらっしゃいますね。
これが今回の実験に使うキット。
アップルミントを利用します。
一つは葉っぱがついているもの。もう一つは葉っぱを取ってしまったものです。
ビニールチューブには水は入っています。
食事をしている約1時間の間にどこまで水の減り方が違うかを測定します。食事が終わって、みんなが測定しています。
0.001gまで測定できる機械を大学から持参していただきました。解散前に地元の公園に戻って、この実験についての説明がありました。
まず 気温と葉の温度の関係 → 気温>葉の温度 という方がほとんどでした。
これは、葉の蒸散作用によって、表面温度が下がっているからです。
つづいて2つの水の減り具合についてのお話
大まかにまとめると
植物が水1gを蒸散するのに1m3の空気を約2度下げる効果があるとのこと
私の場合、1時間での水の蒸散量は
葉のあるミント 14.279g→13.855g 0.424g減
葉のないミント 13.072g→12.973g 0.099g減 差が0.325g
こんな小さなミントの葉っぱでも、1m3の空気を1時間で約0.6度下げる効果が
あることがわかりました。
葉っぱがあるかないかで、こんなに蒸散量が違うことにびっくり。
そんな蒸散量の多い、緑のカーテンを通って入ってくる風は涼しいんですね。
みなさんお疲れさまでした。ご協力ありがとうございます。
おかげさまで充実したツアーとなったようです。