Fugee

革職人 藤井幸弘さんのアトリエにお邪魔する機会がありました。
お二人で手づくりの鞄を作られています。
いま注文してもオリンピック前の納品は難しいくらい、ファンの方が多くいらっしゃいます。

これが鞄を作る道具。それぞれご自身の道具があるとのこと。

革もいくつか見せていただきました。
工務店さんが様々な材種を在庫されているように、
世界のなめしやさんから、様々な革を仕入れています。
来春もフランスに革を見に行くそうです。

藤井さんは、独学で革職人になったそうです。
その時に役立ったのは、蚤の市などで買ってくる古い鞄。
解体して、革の使い方、縫製の仕方などを学んだそうです。

革は種類や部位によって表情・硬さなど様々な違いがあり、
裏打ちとの組み合わせがとても大切だそうです。

5年10年と使い込んだ時にどのような表情を見せるか。
そんなことも考えながら、つくっているとのこと。

「里帰りさせてください」
鞄を引き渡す際にそうお話されるそうです。
里帰りは、藤井さんが思った通りに、革の変化が見られるか。
成果を確認する機会にもなっているとのこと。

ちなみにこちらは、金具のみ残して、革の部分は新たに作った鞄。
こうした金物を入手することも難しく、
ご自身で真鍮を削ったりして作ることもあるそうです。

こんな注文も受けているそうです。
ちょっといい車が買えそうな値段だとか・・・。

シェアが主流になりつつありますが、
モノとしっかり付き合っていく中で得られる豊かさも大切にしていきたいですね。

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