おかげ横町(1217)

別荘の雨のみち(1210)

今年の漢字が「偽」になったという話からスタート。
おかげ横町の赤福も賞味期限の関係で「偽」が発覚。
このおかげ横町、銅雨といがかなり採用されている地域。
但し昔と傾向が違ってきているのは、軒といとたて樋をつなぐ集水器。
昔は高価なアンコーが主体でしたが、現在は一般的にな集水器へ。
もちろんアンコーの方が手の込んでいる分、高価な商品。
みなさんも機会があれば是非見に行ってみて下さいとのこと。

最近できたおかげの里は私自身も見学に行きました。
500㍑くらいの陶器の雨水タンクがあり、
銅雨といで集められた雨水が溜まるようになっていました。
町づくりで注目されてきたおかげ横町。
今回の一件で会長も交代し、経営陣も刷新される様子。
失墜した信頼をいかに回復するか?
今後の動向に注目したいと思います。

別荘の雨のみち(1210)

古代西洋建築にみる雨仕舞いと雨水利用(1203)

最近、当社にも住まい手さんから直接問い合わせをいただくケースが増えています。
そんな一例が紹介されました。
数ヶ月前に別荘地に新居を建築。
人の出入口だけはと一般的な雨といを取り付けました。
当初、工務店からは反対されたそうですが、それを押し切って実行。
実際住んでみると1シーズンで枯れ葉が軒といに一杯になってしまい、
ネット検索して「すとっ葉ー」を見つけ問い合わせがありました。
実際には取り替えることになるようですが、
つけたばかりの雨といを外して新規に取り付けるのは
リサイクル面でも金銭面でももったいないと感じられます。
この一連の出来事から、
困っている方にお応えするために、後付けできる商品開発が望まれるとのことでした。

雨といや雨のみち計画について、充分に考えていただけないケースが、
まだまだたくさんあるようです。
こうした機会をより多くつくっていただくことも当社にとってたいせつなことです。
またスクラップ&ビルドから住まいと末永くつきあっていく住まい方に変化する中、
住んでみて気づくことをうまく解消することも、当社に期待される可能性です。
住まい手さんから直接話が伺える機会を大切にして、次の活動につなげていきたいと思います

古代西洋建築にみる雨仕舞いと雨水利用(1203)

レーザー導入(1126)

「ガーゴイル」ってご存知ですか? そんな一言から朝会がスタート。
ノートルダム寺院のような中世期のゴッシック建築などの屋根部に見られる、
魔物の姿をした彫刻物が突き出している部分。
(ジャガーのエンブレムのような。。。)
これは屋根などに降った雨が、この魔物の口などから吐き出されるという具合に、
建物から遠くへ排出するためのものだそうです。
ガーゴイルという言葉そのものは「屋根から水を流しだす」という意味合いとして
広義的に使われるようです。
そして、建物から遠くへ排出することで、外壁などの石と石の間の漆喰(?)などを
守る意味でも重要な役割を果たしているそうです。
建物を守るという意味では、今でいう「雨仕舞い」なんだなぁ~と思いました。

また当時は宗教的な意味合いが強くラッピングされていて、
魔物の口から流れ出す水が、「外に祓い出される悪霊」を象徴し、
またそれ自体が悪霊の進入を防ぐ(寄せ付けない)とした、
日本でいう「鬼瓦」のような意味合いもあるそうです。
現在でも、雨が降るとこのガーゴイルから雨水が流れ落ちるそうです。
現地ではこの流れ落ちてくる雨を「悪霊の水」という迷信的な認識もまだあるようで、
なるべく被らないようにしているそうです。
ちなみにエジプトでもこうしたガーゴイルというものが存在していて、
当時は流れてきた雨水で聖杯などを洗うなど、「雨水利用」なるものが行われていたようです。

ヨーロッパに行った際にガーゴイルを見たことは何度かあります。
ただ残念なことに雨の日に見た経験はありません。
おそらく雨の日だったらガーゴイルから出てくる雨の下に行って
「悪魔の水」をかぶっていたかもしれません(笑)。

雨といの大きさを考えるとき、その地域の降雨強度を考えながら
といの大きさや形状を加味して、提案する事があります。
つくり手からの要望の中は、
 ・あまり大きなものをつけたくない
 ・100mmくらいの豪雨の時は溢れても一緒
そんな意見を伺うこともあります。

当社が考える雨のみちはどこからでもバシャバシャと雨が溢れるのではなく、
たとえば、一定量を超えたときの溢れる場所までデザインすることだと思います。
ガーゴイルのように、建物や隣地や庭に外のないようなところに雨があふれ出す。
リビングからその溢れる様子を見ながら、
「あそこから雨が出ているということはかなりの豪雨だなあ」と実感できる。
そんな雨のみちもおもしろそうですね。

レーザー導入(1126)

フェライト系ステンレス(1119)

残念ながら私は欠席。報告を参考にしながらupします。

担当者の話
 雨のみちについてすでに4回目の発言。
 なかなか言うことがなくなってきたということで、
 今回は秋田工場に導入したレーザーの話。
 レーザーでステンレス板に文字を抜いたものを見せながら、
 多様な対応、迅速な対応が出来るようになっている。
 試作スピードも早くなるので、様々なアイデアを何でも言ってほしい。
 併せて、今後どのように活用していくか、開発としても検討が必要。

常務のコメント
 雨のみちのコメントがなくなったと、最近良く聞きますが、本当に無いのか、
 慣れてしまって考えることをしなくなったのか?
 考えればいくらでも出てきますから、知恵を絞ってみてください
 レーザーを導入したことで、簡単に思い通りに切ることは出来るようになった。
 このことで、小ロットの商品や開発品は抜き型を作らなくても対応できる。
 実務者レベルから、商品の種が沢山集まるようにしたい。
 みなさんにも提案を沢山してください。
 作る側は、開発・特注・秋田工場とも何でもやると言ってくれて言います。
 当社のすばらしい設備とすばらしい人材で
 知恵を絞って、顧客の要望を聞き、満足を提供していきましょう。

先日お話しする機会のあった工務店の社長さんのところでは
軒といは塩ビで外側に化粧の板を施工することが多いとの話でした。
理由は見せられる雨といがないからとのこと。

フレキシブルな機械の導入で大量受注でなくとも
お客様の要望に応えられる生産体制ができていくか。
一品毎の特注品と1万棟レベルと大量発注、
この中間領域にものづくり企業として応えていくことが望まれているようです。
喜んで住まい手に奨めていただける商品を提供したいですね。

フェライト系ステンレス(1119)

たてといの本数(1112)

今回は特注課の責任者が当番。
最近、ビル用雨といで採用するようになったフェライト系ステンレス。
特注関係、特に特注色対応についてはSUS304と比較すると
だいぶ単価を抑えることが出来るので、今後の市場の動向に期待したいとのこと。

ここ数年の素材高、特に金属関係の値上がりは数倍という単位で進んでいる。
一部、資材高を価格に反映できずに倒産している企業も出ているようだ。
建築業界では、ステンレスというとニッケルの入ったSUS304が一般的。
磁石につかないということで、現場監督がチェックして廻ることもある。
技術の進歩で、フェライト系ステンレスの性能も格段にUP。
ニッケルの価格高騰に仕入れ価格が左右されないこともメーカーにとっては魅力。
屋内のステンレス製品だけでなく、
屋外でもグレーチングなど採用するメーカーが増えてきている。
ある建材メーカーでは、今後自社ステンレス商品の80%がフェライト系になるだろう
との話もあった。

貴重な資源を適材適所に使い分ける。
そんな視点が、金属にも当てはまってくるように感じている。

たてといの本数(1112)

ある建築家の話(1104)

今回は受注部門の方が担当。
最近出荷量が増えているガルバ雨といを数量から話がスタート。
ガルバについてはたてといの本数だけで比較すると昨年の1.5倍。
このようにのびている商品には期待が膨らむが、
銅雨といの数量を見てみると・・・・。
ちょっと残念な傾向が見られる。
ガルバ雨といの今後の動向に期待したい。

機会に集中、
つまりガルバ雨といの認知度を高める行動を更に押し進めることが大切。
様々な品揃えを増やし、銅の数字をカバーする程度まで上げていきたい。

ある建築家の話(1104)

200年住宅ビジョン(1029)

4月から横浜方面の担当になり様々な建築家を訪問する中での話。
当社の住宅、非住宅のカタログをみていただく機会があった。
その際、「使えるものがないな」といわれたとのこと。
軒といに無駄が段がついていたり、
マスがデザインされていたりすることに抵抗があるとのこと。

ラインをなるべく消すことを心がけている。
そんな中、雨といはとても邪魔なラインになってくるようだ。

こんな建築家に感心してもらえるような製品が提供出ると良いとの話。

なるべくラインを消したい。
雨といをつけたがらない建築家の方にはそんな意識が強いのかもしれません。
軒の出を大きくとれば、雨といはいらなくなるケースもあります。
しかし雨をうまく流しておかないと建物の耐久性や汚れの問題も出てきます。

そんなせめぎ合いの中、よりよい回答を常に考えていかなければなりません。
「堂々と雨のみちがデザインされている」
そんな建築も良いとは思いますが・・・。

200年住宅ビジョン(1029)

ある問い合わせ(1022)

今回の朝会は群馬県の担当者。
新総理のお膝元ということもあり、
住宅土地調査会の「200年住宅ビジョン」が地元でも話題になっているとのこと。
力を入れて進めたいと考えているようだ。
その中にある「家歴書(住宅履歴書)」。
これは耐久性がありメンテナンスもしやすいものが評価されるだろう。
その時は当社にとってチャンスになるのではないかとの話であった。
ちなみに欧米では建物の価値がしっかりと評価され売買が行われている。

もし住まいの履歴がわかれば手を入れるのはだいぶ楽になるだろう。
今回の自宅のリフォームでも設計や工事にだいぶ負担がかかったようである。
雨仕舞いについても同じこと。
どのくらいでメンテナンスして、どのくらいで取り替えるのか。
そんなことをより明確にしていく必要があるのかもしれない。
またしっかりとした「家歴書」があれば上物の価値も上がってくる。
イニシャルコストが多少高くとも、長い目で見た評価ができるようになる。
そんな視点を住まい手が身につけていくことが出来ると
残される建築がふえてくるのではないかと思う。
政治と同じで住まい手のレベルが住宅業界全体のレベルを決めているのかも知れない。