今回の朝会では、この法改正と雨といの関係について話があった。
中間検査を行う段階では雨といが取り付けられていないケースがほとんど。
つまり完了検査で計画通りかどうかの確認がされる項目になる。
また雨といの場合は軽微な変更に値する領域らしい。
例えば計画段階ではステンレス製の雨といだったにもかかわらず、
予算の関係から塩ビ製の雨といに変更になった場合も、
流量などの機能面に問題がなければOKらしい。
但し、消防法などから不燃材を使わなければならない場合は変更が出来ない。
最近、板金業界においても6/20以降の法改正によって
確認申請の許可に時間がかかり、着工が遅れているとか
仕様の変更がしにくくなっているなどという話が出るようになってきた。
排水能力がが雨といにとって重要な機能であることは間違いない。
しかし、ステンレスでも塩ビでも果たす機能は同じと捉えられてしまうのは残念だ。
200年住宅や家の履歴書など、将来にわたっての価値を考える時代には
耐久性も重要な要素であるように思う。
また外装材は内装・設備と違って、半公共空間に採用される。
意匠やその地域におけるバランスなども大切な要素になってくる。
残されるべき建築とは、そんな要素も重要視されるものであろう。
こうして考えてみると、数値化しにくいものはルールで縛ることが難しい。
特に外観や街並みなど地域の価値を高めて行くには、公の精神が大切である。
近隣とのお付き合いが薄くなっている今日。
人と人、人と街がかかわっていくようなデザインが必要になってきている。