雨のみちの実例紹介(1106朝会)

雨漏りトラブル(1030朝会)

普段の仕事の中で建築家と話をする機会の多い方から
いくつか事例の紹介がありました。

1つは庭にいぶし瓦を敷いた建築のケース。
雨が降ることでいぶし瓦の色が変わり、雨が降ってきたことにすぐ気づく設計をしているとのこと。
機密性が高くなった住まいでは、昔のように「音」で雨を感じることが少なくなっています。
こうして「視覚」に訴える手法はおもしろいですね。

また自宅のコンクリートたたきの脇に2cm程度の細い雨のみちをつくったとのこと。
これで雨もコンクリートに溜まることなく綺麗に流れるようになった。
そしてそこに雑草が生え花まで咲くようになった。
まさに自然の循環を感じる雨のみちとのことでした。

こうして考えてみると身の回りに雨のみちがデザインされているケースは
いろいろあるようです。

先日来、とある方々のブログでは積水ハウスの新たな取り組みについて
取り上げられています。

この国立に出来た「サスティナブル デザイン ラボ」では、
自然の力をうまく利用した試みが様々なところで取り組まれています。
またこうした取り組みを一番喜んでいるのが積水ハウスの営業担当とのこと。
第一線で頑張っている方だからこそ、こうした住まい手の反応の変化を感じ、
会社としての取り組みに好意的に反応しているのでしょう。

日本人が住まいを建築するにあたって忘れかけていた「環境とのかかわり」を
思い起こすきっかけになると良いですね。

そうすれば「雨」は「雨」なりに楽しむ方が増えていくことでしょう。
 *パッコンも使われています

光や風や雨のみちを大切に考えて生活をする方が、少しでも増えていくことを望んでいます。

雨漏りトラブル(1030朝会)

友人に薦めた雪国の雨のみち(1023朝会)

「雨漏りトラブルの現状と対策」というNPOの講義に参加した方からの話でした。

雨漏り診断の考え方と原則
・先ず、先入観を捨て去ること(心構え)
・5つの原則
①現状を正確に把握する。(構造・工法・環境・経年)
②問診を徹底する(雨漏り状況を聞く・いつから・場所)
③仮説をたてる (もし~ここから・こうなる・多くの仮設)
④冷静に観察する(施工の状態・シーリングの劣化状態など)
⑤雨水は上から下に流れる(雨漏りの迷路に迷ったら、考え方をシンプルに戻す)

一般的に雨漏りはその原因がつかみにくいケースが多いようです。
雨のみちがうまくデザインされていないと、こうした雨漏りにつながるケースも出てきます。
また上記にあるように、先入観を捨てて考えることが大切なようです。

雨仕舞いを大切に考える。
最近ではコーキングで処理するケースも増えてきていますが、
雨仕舞いは板金業の大切な役割でした。

建て替えサイクルが短い場合は良いかもしれませんが、
欧米並みに日本の住宅の建替年数も長くなっていくことを考えると、
コーキングだけに頼るのではなく、昔ながらの雨仕舞いの視点や技術が
求められてくると思います。

雨のみちをデザインする仕事において、雨仕舞いは大切な視点。
結果として、雨から住まい手の生活が長期間にわたり、守られることになります。
雨に対抗するのではなく、雨とうまく付き合っていく感覚が必要なのではないでしょうか。

友人に薦めた雪国の雨のみち(1023朝会)

緑のカーテンとブログ(1016朝会)

1週間UPすることを忘れていました。
大変失礼いたしました。

まずは10/23の朝会の話をUPします。

ちょうど秋田から転勤で東京に来ていただいている方が当番でした。

雪国といえば「雨といは壊れるのでつけない」というのが一般的な地域。
その為か、秋田工場で働く方たちの大半が、製造した商品が使われているところを
見たことがない方ばかりでした。

そんな状況の中で開発された雪国向けの雨とい。
試験段階で使われた現場なども見て、これなら自信を持って薦められると
工務店を経営する友人に薦めて、採用していただきました。

取り付けていただいた後もその住まいを訪問。
友人の方もとても喜んで頂いているようです。
使っていただいているお客様から喜んでいる声を聞くのはとてもうれしいとのこと。
この冬に秋田に帰る際も、訪ねてみようと思っているとのことでした。

いままで、銅やステンレスといった高級素材の商品を高級住宅に提供してきました。
雪でこわれないなどわかりやすい機能を持った商品や、
ガルバリウム製の比較的手頃な商品が発売されるようになってから
薦めていただける範囲もだいぶ広がったように思います。

特に製造している地元の方に喜んでいただけるのはとてもうれしい話です。
雪国でも雨だれは建物や住む方にとって決して心地よいものではありません。
北東北にも雨といの文化が根付いていくとうれしいですね。

不都合な真実

GLOBE International(地球環境国際議員連盟)を創設した、元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏出演の映画 「不都合な真実」 の試写会に行って来ました。

この作品は、温暖化の真実の姿を解明し、「人類が滅亡するまでの真実のシナリオ」をアル・ゴア氏の視点で描いたものです。

地球温暖化を他人任せにせず、ひとり一人の行動を変えていかなければならない。

日本でも年明けに公開とのこと。
是非多くの方にご覧頂きたい映画です。