緑から学ぶ環境学習を通して

2003年からスタートした緑のカーテンを通じた環境学習。
研究奨励校として、2年間の成果が発表されました。すべての学年で自然とのかかわり、緑とのふれあいが行われています。
また植物とのふれあいだけでなく人とのかかわりも大切にする学習です。雨水の研究者として今年も授業のお手伝いする機会を社員がいただきました。

研究発表の中で行われたパネルディスカッション。
ナチュラリストである登壇者のひとりがこのような話をされました。

緑のカーテンは単に日よけをつくるためだけの活動で、業者が管理しているものだとおもっていた。
土づくりからかかわり、へちまやゴーヤーの手入れをしている子どもたちの姿を見て
緑のカーテンに対するイメージが変わった。
子どもたちが自然にかかわる姿に感動した。すでに5年間も継続していることもすばらしい。
この運動の広がりに期待したい。

緑のカーテンには人と人をつなぐ力があります。
緑のカーテンを実践している方は本当にすばらしい方ばかりです。

これをきっかけに来年度も緑のカーテンを環境学習として取り組む学校が増えることでしょう。

つながってく、ひろがってく  緑のパワーを改めて感じた一日でした。

緑のカーテンバスツアー報告4

続いて昼食会場にて蒸散の実験を行いました。
千葉大学の松岡先生(専門は生物環境気象学)が子どもたちに実験の説明をしています。
*ご自宅はOMソーラー住宅。2000年に建てられたとのこと。
  施工は岡庭建設さんでした。
  街並みづくりや温熱環境に関心のある方は、住まいにもこだわっていらっしゃいますね。
これが今回の実験に使うキット。
アップルミントを利用します。
一つは葉っぱがついているもの。もう一つは葉っぱを取ってしまったものです。
ビニールチューブには水は入っています。
食事をしている約1時間の間にどこまで水の減り方が違うかを測定します。食事が終わって、みんなが測定しています。
0.001gまで測定できる機械を大学から持参していただきました。解散前に地元の公園に戻って、この実験についての説明がありました。

まず 気温と葉の温度の関係  → 気温>葉の温度 という方がほとんどでした。
これは、葉の蒸散作用によって、表面温度が下がっているからです。

つづいて2つの水の減り具合についてのお話
 大まかにまとめると
   植物が水1gを蒸散するのに1m3の空気を約2度下げる効果があるとのこと

 私の場合、1時間での水の蒸散量は
  葉のあるミント  14.279g→13.855g   0.424g減
  葉のないミント  13.072g→12.973g   0.099g減   差が0.325g

 こんな小さなミントの葉っぱでも、1m3の空気を1時間で約0.6度下げる効果が
 あることがわかりました。

葉っぱがあるかないかで、こんなに蒸散量が違うことにびっくり。
そんな蒸散量の多い、緑のカーテンを通って入ってくる風は涼しいんですね。

みなさんお疲れさまでした。ご協力ありがとうございます。
おかげさまで充実したツアーとなったようです。

緑のカーテンバスツアー報告3

続いては緑のカーテンを総合学習に取り入れ、学びながら育てている高島第5小学校へ。
まずは音楽室で緑のカーテンを学びます。
私も何度も聴いている講演ですが、短い時間で充実した内容です。
こうした学習が如何に子どもたちの教育に役立っているか。
自然(植物・土・虫・雨・気候etc)とのかかわりをしっかりと体感しながら学んでいる様子が判ります。
こんなものも発見しました。ここで集合写真。
緑のカーテンというよりは、緑の滝といった感じまで育っています。
今夏は、保護者の方たちにも協力をいただいて、水やりの当番制を組んでいます。
みなさん喜んで協力していただけるとのこと。
緑のカーテンを通じて、学校と保護者がつながっていきます。続いては、大東文化大学の屋上で取り組まれている緑のカーテン。
このフロアにある部屋はすべて部室。エアコンは着いていないそうです。
屋上緑化されているだけでも良い雰囲気なんですが、
ここに緑のカーテンが加わり、一層心地よい場所になったようです。いつもの夏と違って今年はこのベンチに座っている学生も多かったことでしょう。
水やりも部で交代で行っているとのこと。
あまり手間はかかっていないとのお話でした。これは大東文化大産のゴーヤー。
夏休みは学生が少ないので収穫していってくださいとのことで、
参加者のおみやげとなりました。
見学会終了後に行われた打ち上げでいただきましたが、
取れたてだったので、シャキシャキしてとてもおいしくいただきました。

緑のカーテンバスツアー報告2

つづいてはバスに乗り、ロータス商店街
既に商店街で緑のカーテンを取り組み初めて3年になります。
まずは駅前の緑のカーテン。
これは道行く人に緑のカーテンのモデルケースを見せるための展示。
今年からスタートした取り組みとのこと。これは美容院で行っている緑のカーテン。
店の中に入ってみると・・・・こんな感じです。
緑のカーテンを見ながら、カットしてもらうというのもなかなかですね。続いてこちらはエアコンの大型室外機の外側に設けられた緑のカーテン。
廃熱もあるのでしょうが、しっかり育っています。
エアコンの効率も上がっているのではないでしょうか?商店街なのでこんなお店でもやっています。
緑のカーテンののれんをくぐって一杯というのも良いですね。
ちょっと見えにくいですが、提灯のところにゴーヤーが一つ。
夜の雰囲気もなかなか良いとのお話でした。

緑のカーテンバスツアー報告1

先週末行われた緑のカーテンバスツアーの報告です。


駅前に集合。参加者は40名程度になりました。


早速放射温度計を使っての測定を開始。
曇り空でしたが、駅前のタイルと花壇の土の温度の違いを確認しています。
この測定する作業は、子どもたちにはとても楽しいもののようです。


駅前の銀行の緑のカーテン。
こちらも温度測定をしています。


そのまま町内へ。
プロムナード(街路樹のある道)を歩きながら、様々なところで温度測定。
緑のもたらす効果を数値で明らかにしていきます。


クルドサック
このようなスペースが良い住環境を醸し出しています。


とある方の自宅の緑のカーテンを見学。
カーテンの裏側に入るなどして、その心地よさを体感します。

緑のカーテン見学バスツアー開催

下記の通り、緑のカーテン見学バスツアーを開催します。

主   催 NPO法人 ときわ台しゃれ街協議会
協   力 NPO法人 緑のカーテン応援団
日   時 8月23日(土) 09:00~14:30
集合場所 東武東上線 ときわ台駅北口
募集対象 小学生以上(定員40名) 親子参加歓迎
参加費用 子ども500円 大人1,000円(昼食代として)
問合せ先 電話 03-3558-0040(澤地) fax5392-3068

参加希望者は
 「緑のカーテン見学バスツアー申し込み」と明記の上
 氏名・住所・連絡先 参加人数(大人・子ども)とともに
 上記fax番号にお知らせください。(申込期限 8月22日 正午まで)

緑のカーテンの先進的な取り組みを体感いただく企画です
お楽しみに。

ここまで成長しました

緑のカーテン(大東大)

だいぶ良い感じになっています。
以前の 記事 と比較してみてください。
今年の夏はこのベンチに座る学生数もかなり増えたのではないでしょうか?
何せ周りにある部室にはエアコンがないとのことですから。
ちょうどであった学生に聴いたところ
手入れにもあまり手間がかかっていないとのこと。
水やりも部毎に交代でやっているそうです。

雨といもあるので雨水利用も実践してほしいですね。

夜の緑のカーテン

昨晩はNPO法人緑のカーテン応援団の理事会。
上場法人企業(CSR関係が中心)が4社、NPO法人1団体と盛りだくさんの内容でした。

理事会終了後、理事の方のお宅でバーベキュー。
夜の緑のカーテンもなかなかのものです。

緑のカーテンを通して入ってくる風がとても気持ち良かったです。

収穫

週末に頂きました。
キュウリはそのままマヨネーズをつけて頂きました。
チクチクするのが新鮮さを物語っています。